こころのデトックスをする

お金を使うとき、心理的ストレス解消のために使うことはないでしょうか?

もちろんある程度はあると思います。ただそのときに、過度にお金を使ってしまう。使っても、実はストレスの解消になっていない。こういうケースも少なくないと感じています。

今回は、心理的なストレスとお金というテーマで書いていみたいと思います。

■リストカットを繰り返す女子生徒のお話

だいぶ前に、学園もののドラマで社会性のある問題がふんだんに盛り込まれているやや重いストーリーの作品を観ました。

それは、型破りな学校の先生が、リストカットを繰り返す女子生徒を助けるお話でした。

彼女は、受験の失敗や両親の不和で悩んでいて、そういう状況が続くと、次第に学校でいじめに遭うようになります。

その先生は、この女子生徒を採取的には、両親の前に連れていき、両親の前でリストカットするように言いました。そこで、ようやく彼女は、両親に自分の気持ちを伝えることができたというお話です。

彼女は、つらい気持ちを誰にも相談できずに、ずっと感情を押し殺していて、それが、自傷行為という形で自分に跳ね返ったのだと思います。また、マイナスの感情を押し殺すことで生まれる負のオーラが、クラスメートのいじめを誘引した面もあるように感じました。

このとき、誰かに相談できたり、夢中になれる趣味などで気分を発散できる時間があれば、もっと早い段階で解決できたかもしれません。

つらいことがあったら、特にそれが本当につらいことであればあるほど、その気持ちを外に出すことが大事なのだと思います。

-の感情は出してはいけないと考えがちですが、それを出さないと屈折した形となって、自分にも他人にも跳ね返ってしまいます。

■大人の自傷行為

これを大人の場合には当てはまらないと考えるのは早計です。

大人も形を変えて同じようなことをやっています。心理的なストレスを抱えたときに、自傷行為というより、お金を使う場面で現れることが多いと感じています。

僕の場合で思い当たるのは20代の時の同僚との飲み会です。社会に出たばかりの頃は、何かあれば同僚と飲みに行っていました。後から振り返って結構な金額になることもあると同時に、いったんそれでストレス解消になったと思ってもすぐに同じ状態に戻り、結局同じ飲み会を繰り返すという状況でした、

また、女性の場合は、よく買い物でストレス発散するという話をよく聞きます。必要だから買うのではなく、ストレス解消を目的として購入するというものです。これで高価なものを買いあさるという話もあちこちで耳にします。

また、極端なケースでは、芸能人の間などの間で時々話題になる薬物の購入にも、同様の背景があるでしょう。

また、こういうイライラが家族や同僚への八つ当たりにつながるケースもよく耳にします。家庭内暴力や企業内で増加しているパワハラ等もこういう背景があるように感じられます。

■似たような場面が日常でもないか

マイナスの感情をため込まずに外に出すことが、ストレス過多な時代に求められる大事な視点だと思います。

それがうまくできずにお金で発散しようとして、過度なお金の使い方をしてしまったり、一時的に解消できた気になって、そもそもマイナスの感情の発散ができていないというケースも多いのではないでしょうか。

心の中がざわざわするならば、落ち着ける時間を作り、それが何なのか意識を向けてみることが大切です。そして、それを話せる人間関係のある人に話すことです。

なかなか、そういう人が周囲にいないという方であれば、会社の外のコニュニティに参加して話してみるといいでしょう。そのような日常生活で感じていることを話す対話の会も、昨今とても増えています。

マイナスの感情を発散する代わりに過度にお金を使っていないか、そういう意識は頭の片隅に置くことが、お金をうまく使いこなす上でもとても重要であると私は考えています。