毎月分配型の投資信託

投資信託には分配金というものがあります。

分配金とは、投資信託の運用で得られた利益の一部を投資家に還元するものです。

分配額は定期的な決算によって確定し、運用状況によって変動します。

また、利益が出ていても意図的に分配金を支払わず、その分を投資に回すことで複利効果を狙う投資信託もあります。

毎月分配型の投資信託とは、この収益の決算を1か月ごとに行い、その度に分配金(配当金)を出す投資信託のことを指します。

毎月確実に分配金が配分されるという性質上、老後資金の足しになると考え購入される方も多い商品です。

ただ、この毎月分配型投資信託を購入する上で注意を必要とするタイプの投資信託であると言えます。

■毎月分配型投資信託を購入する上での注意点

まず1つ目は、運用効率です。

運用で利益を効率的に増やしたい場合、運用で得た利益も投資に回す複利で増やすことが望ましいです。

しかし、毎月分配金を配分すれば、複利の力を十分に活用することができません。

さらに、複利の投資に回さずに利益として分配金を受け取る場合その都度20%の税金が取られてしまいます。

分配金が毎月出ること、またその額が大きいということは、必ずしも投資信託で大きな利益を得られているということを意味しません。

もう1つは、分配金の配分方法です。

投資信託は元本欠損のリスクのある金融商品ですので、毎月運用で利益が出るわけではありません。

しかし、毎月分配型の投資信託の分配金を確認すると運用の良し悪しに関わらず、たいていは毎月一定の額を配分しています。

これが、何を意味するかといえば、運用成績がマイナスでも運用がうまくいっているときと同等の分配金を配分しているということです。

これが続けば、いわゆるタコ足配当になってしまいます。

つまり、様々な手数料を支払っているにも関わらず、元本を取り崩し、お金を返してもらっている形になってしまいます。

■毎月分配型の投資信託はどのような場合に必要か?

上記のような性質を持つ毎月分配型の投資信託を保有するメリットは一般的にあまりない気がします。

年金の足しに購入するという場合なら投資元本を減らさずにうまく利用できれば、利用する価値のある場合もあるでしょう。

ただ、タコ足配当になるリスクを管理するのは手間がかかります。

そういう性質を持つ投資信託をコストを払い続けて利用する価値があるかどうかは、慎重に検討する必要があると思います。

こういった投資信託もまた金融機関がお客さまに販売しやすいという理由でたくさんのものが設定されている背景があります。

しかし、金融庁も問題視している金融商品となっているため、最近は金融機関もかつてほど積極的に販売しなくはなってきています。

現在、このようなタイプの投資信託を保有されている方はその運用状況をチェックして今後も保有を継続するか一度検討することをおすすめします。