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お金の使い方:「価格」と「価値」との違いは何か?

お金の使い方:「価格」と「価値」との違いは何か?

前回は同じ金額でもそこに見出す価値は人によって違うので、金額だけ見て買い物をしない方がよいということを具体例を挙げて記載しました。

今回はそんな価値と価格の違いを見抜くヒントについて書いてみます。

■嗜好性と必要性と価値観

例えば、アーティストのコンサートチケットであれば、そのアーティストが「好きかどうか」が価値の違いですね。

趣味など嗜好に関わる物事であれば、それが価値を示す基準になるでしょう。

他にもいろいろ考えられますが、「必要かどうか」も代表的なものだと思います。

例えば、就活中の大学生から見たら就活セミナーは必要性があるものなので、価値があります。

でも、社会人になってしまえば必ずしも必要とはいえないので、価値はあまりないはずです。

この例はわかりやすい例ですが、中には判別が難しいパターンもあります。

将来パートナーが見つかったときに行う結婚式などはどうでしょうか。

中にはそもそも結婚式はしなくてもいいと思うカップルもいるかもしれません。

またはするけど、できるだけ安く結婚式をしようとするカップルや逆に一生に一回のことだから予算はできるだけかけてもよいと考えるカップルもいることでしょう。

結婚式費用がいくらなら高いから安いかは結局その人の価値観次第です。

ものの価値の判断基準である必要性を測るとき、その人の価値観も考える必要があるわけですが、その価値観ってどうやって見つけたらいいのでしょうか。

■価値観の見つけ方

まず、最初に見つけやすいところでいえば、「自分が何に幸せを感じるか?」や「自分の好きなものは何か?」という切り口です。

例えば、「友人や同僚と楽しくわいわいやりながら食事したりお酒を飲むときが幸せだ」と答えた方なら、一体感とか仲間と過ごす時間などが挙げられるでしょう。

また好きなことが「旅行」で「一人で行ったことのないところへ行くワクワク感が好き」ということであれば、好奇心とか冒険などが挙げられるでしょう。

次に、「自分の嫌なこと」や「自分の悲しくなること」という切り口です。

こういうときは、その人の価値観がないがしろにされていると捉えることができるのでこういった切り口もありです。

例えば、悪徳商法で儲ける人を見るとものすごく嫌だという方であれば、その人の価値観は公平性、正義などが挙げられるかもしれません。

また、自宅で飼っている犬や猫が死んでしまった経験があり、それが今でも悲しくてたまらないという方であれば、その人の価値観は「家族愛」、「つながり」などが挙げられるでしょう。

■価格と価値との違いに気づくには振り返りが必要

こうやって見ていくと、価格と価値の違いに気がつくのは簡単に見えて案外そうでもないと言えるのではないでしょうか。

振り返りの時間をもって自分はどんな嗜好性があるか、どんなものを必要しているか、どんな価値観を持っているか、こういうことを考えてみることも、お金を上手に使いこなすにはとても必要です。

そんな時間もぜひ定期的に作ってみて下さいね。

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