前回は、必要なものにお金を使う消費と浪費を分けることが大切であること。
そのためには家計簿をつけるとよいこと。
家計簿のつけ方は楽なやり方でよくて、お金の使い方の振り返りを横に書くとよいということ。
以上の3つについて書きました。
今日はその続きで、お金の使い方である「消費」と「投資」と「貯金」のうちの「投資」について書いてみます。
■「投資」とは何か
前にも書きましたが、この「投資」というのは株を買うとかそういうことを指しているわけではありません。
もっと広い意味で自分の将来のために使うお金です。
何が「将来につながる」というのは、人によって違いますよね。
だからこそ、自分なりによく考えてことが大切です。
ここが「消費」としてのお金と違う大きなポイントです。
とはいっても、これだと漠然としていて、どう使ったらいいか悩みますよね。
ですので、あくまで1つの方法ですが、参考になりそうな考え方について書いてみます。
■「投資」になる基準
結論から言うと、数字に置き換えてみるのが1つの方法です。
例えば、3,000円を使うとき、「自分にとってそれが30,000円になるにはどう使ったらいいか」、を考えてみるというイメージです。
これは、株を買うとかそういうことではなく、自分にとって価値のあるお金を考えるというものです。
もちろん、何が30,000円になるかは自分の感覚なので、だいたいで大丈夫です。
■自分への「投資」は最強の投資
この「投資」は有価証券への投資と違って元本が欠損することはありません。
言い方を変えれば、元本保証となる唯一の投資は「自己投資」であると言えるでしょう。
だからこそ、「消費」に6割使った後の金額を全部「貯金」に回してしまうのではなく、2割は「投資」することが大事です。
企業でも設備投資をしないといい商品やサービスを生み出すことができず、永続的な活動を行っていくことができません。
これは人間でも同じです。
「投資」によって自分が成長すれば、仕事のパフォーマンスも上がりますし、有価証券への投資を行う上で役立つ知識やスキルも身につきます。
資産形成という面から見てもとても理に叶っています。
また、この「投資」によりお金の使い方全般も上手になります。
お金の使い方を考える前提として自分がどうお金を使ったら幸せになれるかということも意図するようになるので、
数字に表れない部分においても人生にプラスを与えてくれるでしょう。