NISAと確定拠出年金のどちらを利用するか?

最近、投資への関心が高まっていることもあり、NISA(つみたてNISAも含む。以下、両方を指すものとして記載)確定拠出年金(個人型と企業型の両方を含む。以下、両方を指すものとして記載)に関する情報を耳にする機会が多くなっているように思います。

こちらのブログでもそれぞれの制度について記載させていただきました。

これらの制度について書いてみて、それぞれの特徴を比較して効果的に利用したいと考えている方も多いのではないかと思いましたので、今回その観点から書いてみたいと思います。

■NISAと確定拠出年金との相違点

  • 非課税の範囲

運用益を非課税口座以外の損失と相殺する損益通算ができないものの、運用益に20%課税されず、非課税になるところは両者共通しています。

ただし、拠出金はNISAでは所得控除の対象になりませんが、確定拠出年金では対象となります。

  • 非課税の期間

制度の期間もNISAは一般NISAで約5年(2014年からスタートし2023年まで利用可能) 、つみたてNISAで約20年((2018年からスタートし2037年まで利用可能)、確定拠出年金は加入者が60歳まで継続されるという違いがあります。

  • 購入可能な商品

購入できる商品もそれそれ種類が違います。NISAの中でも一般NISAは株式を購入できますが、つみたてNISAと確定拠出年金では購入できません。

つみたてNISAと確定拠出年金では、投資信託を購入できるところは共通していますが、つみたてNISAの方が商品数は少なく、どちらかといえば投資初心者向けの投資信託が多いという違いがあります。

  • 途中換金と資金の引き出し

NISAは途中換金と資金の引き出しが可能ですが、確定拠出年金では原則として60歳までできません。

■NISAと確定拠出年金どちらを利用したらいいか?

これは、まさに投資の目的次第です。

例えば、老後資金のための資産作りであれば、60歳まで途中換金と資金の引き出しができない確定拠出年金が適しています。

また、教育資金や住宅購入資金など、老後までの期間までいかない範囲内での資産作りであれば、NISAの方が適しています。

これが原則論ですが、このように全てを一方に資金を拠出せず、併用する方法もあります。

老後資金として確定拠出年金にだけ資金を拠出した場合、何かあった際に引き出したいと思っても引き出すことができません。

不測の時代に備えて、一部の投資資金をNISAに振り分けた方が無難な投資になるでしょう。

一方で、教育資金や住宅購入資金としてNISAを利用する場合でも、確定拠出年金を併用するメリットがあります。

確定拠出年金では、拠出金が所得控除の対象になるため、一定額を拠出することで、節税効果を享受することができます。

NISAの運用は、投資なので必ず資金が増えるとは限らず、増えたとしても金額は運用成績次第です。しかし、所得控除であれば、利用すれば必ず一定の金額が返ってきますし、その金額も計算することで、ある程度予想をつきます。

■まとめ

NISAも確定拠出年金も非課税貯蓄制度である点は共通していますが、その中身には違いも多くあります。

まずはご自身が何のための資産作りをしたいかを考え、その目的に適した制度を選ぶといいでしょう。

そして、どちらの制度にもデメリットがありますので、併用してもっと効果的な資産作りができないかと考えてみると、うまく併用する方法も見つかります。

両方を使われていない方は、一度併用する方法も検討してみて下さいね。