インデックスファンドとは日経平均株価などの株式指標(インデックス)と同じような値動きをするように作られた投資信託の1つです。
投資で資産形成するポイントは①投資のリスクを抑えること、②長期で運用することです。
これらの点を満たしながら資産運用を行っていくうえでは、まさにインデックスファンドを中心に資産運用を行っていくことがベストです。
今回はインデックスファンドで資産運用するとき考えるべきポイントについて順番に書いてみます。
■インデックスファンドのタイプを選ぶ
まず、最初にインデックスファンドのタイプを選ぶことが第一に検討するべき事項です。
言い換えれば、どの指標に連動したインデックスファンドを購入するかという問題です。
おおまかには株式、債券の2種類あり、その中でそれぞれ国内、国外と分けられます。
ここは結論から言うと、株式、中でも外国株式の指標に連動したインデックスファンドを選ぶのがおすすめです。
基本的に経済は短期的に不況になる時期がありつつも長期的には全体として成長していくものです。
成長したときに恩恵を受ける資産が株式ですので、長期投資を行うのであれば株式の指標に連動したものを選ぶのが理に叶っています。
また、リスクを抑えるという観点では日本国内のみならず、海外も含んだ株式の指標に連動したものを選ぶのが理に叶っています。
■同種のタイプのインデックスファンドを比較する
インデックスファンドは同種のタイプでも様々な会社が作ったものがあります。
同じ指数に連動した運用成績を目指すわけですので、基本的にはどのファンドを選んでも大きな差はないようにも思えます。
しかし、長期で運用する場合、その小さな違いがゆくゆく大きな違いとなってきます。
ですので、ここもしっかり検討するべき事項になります。
具体的には手数料と継続性を比較します。
まず、手数料ですが、そもそも投資信託の手数料は大きく分けて販売時にかかる販売手数料、保有時にかかる運用管理費用(信託報酬)、解約時にかかる信託財産留保額の3つがあります。
インデックスファンドの場合は販売手数料が無料のものが多くなってきていますし、手数料はかからないものを選ぶとよいです。
また、信託財産留保額とは投資信託を解約する際に投資家が支払う費用のことなのですが、これも無料のものがありますので、無料のものを選ぶのがいいでしょう。
運用管理費用についても意外と数値を比較すると種類によってまちまちなので、同種のインデックスファンド間で比較してコストを見比べてみることをおすすめします。
次に、継続性ですが、これは運用開始からある程度実績があるかどうか、資産運用残高がある程度あるかどうかという点です。
投資信託全般に言えますが、目指す運用と実態が実は乖離しているというケースがときどき見受けられます。
インデックスファンドの場合は運用方法がシンプルな分、そのようなことはあまりないはずです。
ただ、長期で投資することを考えれば、新規に設定されたばかりのものは避けた方が無難です。
それとも関連しますが、資産運用残高が少ない場合は、運用が途中でストップして償還されてしまうリスクがあります。
ですので、同種のインデックスファンドと比較して明らかに運用残高が小さいものも避けた方がいいでしょう。
■インデックスファンド保有後は基本的に解約しない
インデックスファンドへの投資は短期間ではほとんど収益を生みませんが、リスクを抑えつつ長期で投資を行っていくことで効果を発揮する有力な資産運用方法です。
長期を前提とする分、運用の途中での売却も難しい商品になります。
解約そのものは基本的にいつでもできますが、解約時に利益分に税金が課されたり、コストが発生する場合があるからです。
ですので、インデックスファンドへの投資は投資を始める際の銘柄選びは大事ですし、それを保有し続けることもとても大事です。
予想外の事情により解約して費用に充てたいという場合もあるかもしれませんが、それは最後の手段くらいに考えていくのがベストです。
また、購入後にさらに手数料が安いインデックスファンドが登場するという場合などもあるかもしれません。
しかし、購入時点で比較的コストを抑えたものを選んでいれば、それは解約時の手間やコストを加味すれば、そのまま保有した方がいい場合がほとんどです。
ですので、ここはあまり神経質にならなくてもよい部分といえるでしょう。