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内発的なモチベーション

内発的なモチベーション

みなさんはどんなときにモチベーションがわきますか?

仕事で上司から褒められたときでしょうか。誰かに会っていい話を聞けた時でしょうか。

もちろん、こういうときにモチベーションは上がりますし、それ自体は否定するつもりはありません。

ただ僕は、外部からの刺激で持ち上げられただけのモチベーションは、本当のモチベーションではないと考えています。

■外発的なモチベーション

こういった外発的なモチベーションは、どこかのタイミングで必ず落ちてしまいます。

特に、大きくやる気を出したときは、やる気が急上昇な分、あとで急降下してしまいます。

僕自身、過去を振りかえると、人から持ち上げられたモチベーションはもって3日でした。

また、こういったモチベーションでテンションが妙に高くなっている状態のときです。

そんな人を周囲の人はどう見るでしょうか?

一見、やる気にあふれていて威勢がよいです。そんな姿から刺激も受けます。

ただ、どこかちょっと不自然に見えることもないでしょうか?

僕は、そう感じることが少なくありません。

きっとそれは、モチベーションが他人から引き上げられたものであり、その人本来持っているものではないからだと思います。

外部から刺激で持ち上げられたモチベーションは、例えば、疲れた時に飲む栄養ドリンクのようなものではないでしょうか。

栄養ドリンクを飲んだ後、しばらくは元気になりますよね。

でも、それはその人が本当に元気になったからではありません。

栄養ドリンクの成分が原因です。

ですので、休む時間を取らないと、すぐに疲れた状態に戻ってしまいます。

■内発的なモチベーション

一方で、外部からの刺激からでなく内側からのモチベーションには、こういう現象は比較的少ないです。

そういう内在的なモチベーションには、いろんなものがあります。

その中で誰もが持っていて大事なものは、おそらく「ワクワク感」ではないでしょうか。

この「ワクワク」した感情というのは、自分の好きなことや、嬉しいことなど、想像しただけで体の内側からにじみ出てくるものです。

モチベーションの源泉が外部にのみある人であれば、一人でいるときに元に戻ってしまいます。

しかし、モチベーションの源泉が自分の内部にあれば、多少モチベーションが落ちた時も自分で上げることも可能です。

また、外発的なモチベーションは外からの刺激による強い感情や興奮をともなうことも多いです。

しかし、内発的なモチベーションはどちらかというと静かなもの、穏やかなもので、自然なものです。

その分、外部の人から見ても、内発的なモチベーションをもっている人はとても自然体に映ります。

■他人の期待に応えないという視点も大事

人から何か期待されることがあったとします。その行為はとても素晴らしいことです。

でも、その行為に内発的なモチベーションがなく、外発的なモチベーションだけだったとしたら…それはどうでしょうか。

こんな場合、その期待には応えないという選択肢もありだと思います。

最初は、期待に応えられて満足するかもしれませんが、内発的でない分、徐々に苦しくなっていきます。

苦しい分、どこかにひずみが出てくることもあるかもしれません。

「いい子」が、あるとき急に非行に走る。とても一生懸命に何かをやっていたのに、あるときに急に燃え尽きてしまう。

こういうケースはその一種と考えることもできると思います。

一見、前向きなものに見えるモチベーションは、自分の得たいものを得る原動力になることもあれば、逆に自分の身を滅ぼす原動力にもなり得ます。

その違いは、モチベーションが「ホンモノ」か「ニセモノ」かの違い。

モチベーションを考えるうえで、それが他人に引き上げられたものなのか、自分の内側から沸きあがってきたものなのか。

ここに着眼する視点はとても大事なことにように思います。

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