「何を買うか」よりも「なぜ買うか」を考える

「何を買うか」よりも「なぜ買うか」を考える

お金を使うときに、どうしてそれにお金を使うかという点は意識しますか?

お金の使い方には、本来その人のライフスタイルにあった使い方があるはずだと感じます。

しかしそれと同時に、お金の使い方には「常識」という固定観念が根強く出てしまうところだとも感じています。

その「常識」を疑い、今自分がとろうとしている選択が、本当に必要なお金の使い方なのか。

こういうことを考えることが、大事なのではないかと考えることがあります

■家を購入するということ

例えば、家を買うという例を挙げます。マイホームを持って一人前。「常識」的には、このように言われることがあります。これは本当にそうでしょうか。

確かに、自分が所有する物件も持つというのは、一つのステータスにもなるかもしれません。

また、賃貸物件と違い、自分の好きなように自分の住環境を整備することができるというメリットもあります。

しかし現代社会は、大手企業でも倒産や大規模なリストラが行われます。

また、経済そのものが右肩上がりとはいえず、仕事を続ければ収入が増える保障もありません。

そんな時代においては、何十年ものローンを組むという行為にはそれなりのリスクがあります。

そう考えるなら、賃貸物件で暮らすという選択もあるかもしれません。

また、ローンを組んで家を購入するなら、居住用でなく投資物件として家やマンションの一室を購入し他人に貸す。

それにより収入源をもう一つ増やす方が賢い。そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。

この点、なにも家を買うこと自体が悪いと言っているわけではありません。

例えば、自分の両親も含めて家族とのつながりを、なによりも大事にしたライフスタイルを築きたいと考える方がいらっしゃったとします。

こう考えていらっしゃる方が、二世帯住宅を建てるなどという場合は悪い選択とは思いません。

大事なのは、家を買うことがいいことだという「常識」を鵜呑みにしないことです。

「夢のマイホーム」というフレーズもありますが、よく考えると、これはマイホームを購入する側でなく、不動産会社や銀行がむしろ積極的に使っているフレーズではないしょうか。

家を購入するという結論そのものでなく、そのメリット、デメリットの双方を考え、理想のライフスタイルにとって本当に必要なことなのか。

こういったプロセスを踏んで、購入するかどうか考えることが大事だということです。

そのうえで、なお家を購入するのがよいと考えて購入するのは、とても素晴らしいことだと思います。

■車を購入するということ

車も持っていて当たり前と思われることが多いですが、この点も人によっていろんな考え方があってよいと思います。

地方で暮らしている方であれば、車がないと買い物に行くことや職場に通勤するのも困難な方も少なくないでしょう。

そういう方にとっては、車は生活するのになくてはならないものなので、車を購入することは必要不可欠なことかもしれません。

ただ、都心部に住んでいる方にとっては、車以外の交通網も発達しているので、必ずしも持つ必要はないかもしれません。

都会の高い場合、駐車場代もバカにならないので、どうしても必要なときだけレンタカーやカーシェアを利用するという方法でもよいと考えることもできるでしょう。

その一方で、都心部でもアウトドアがとても好きで、車を持つことが自分のライフスタイルに欠かすことができないという方もいらっしゃることでしょう。

そういう方にとっては、都心に住みながら多少経費がかかってでも車を購入することには、意義があると思います。

■自分に何が大事なことなのか把握する

お金の使い方には、その人のライフスタイルが反映されるはずですが、世間一般の「常識」に振り回されがちだと僕は感じています。

自分がお金を使おうとしているときに、本当にそれが必要なのか考えるくせをつけること。これは、本当に大事だと思います。

また、本当に必要な支出かどうかを把握するには、自分にとって何が大事なことなのか、自分はどのように生活をしていきたいか。

という理想のライフスタイルを考えて、自分なりの答えも持っておくことも大事です。

なかなか、こういうことを普段考えることはないかもしれません。

ただ、ちょっと意識するだけでも今よりも有意義にお金を使うヒントにはなります。

ですので、こういうことを考えたことのない方は、ぜひ一度考えてみて下さいね。

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