チャンスがあったら、積極的に動く。こう聞くと、ポジティブな印象があると思います。
では、10のチャンスがあったらそれら全てをつかんだらいいか。といわれるとどうでしょうか。
それもなんだかしんどい、やり過ぎ、僕はそんな気がします。
■チャンスは二度と来ないものか
チャンスがきたら次はないので、きたらすぐにつかまないといけないものである。そう言う人も多いように思います。
チャンスというとめったにこないもの。来たらつかまないといけないもの。
僕自身もずっとそう思っていました。
ただ、現在は逆です。チャンスは何回でも訪れると考えるようになりました。
もちろん、それに見合うだけの行動をしていることが前提です。
問題は、どのタイミングでチャンスをつかむのか、ということではないかなと考えています。
■痛みを避けるためにチャンスをつかむ
チャンスがきたら、何が何でもつかまないといけない。
これは一種の強迫観念。もしくはあなたに何かをやらせたいと思う人が、せかしているためかもしれません。
むやむにチャンスをつかもうとすると、あせって適切なタイミングでつかめないのではないでしょうか。
無理してつかんだチャンスは、チャンスのはずがチャンスになりません。
むしろ、かえって状況を悪くしてしまうおそれがあります。
そういう心況のときは、その行動が、痛みを避けるための行動である可能性があります。
このときは、何かを得たいというよりも、何かを避けたいから前に進んでいるという状況です。
そういうモチベーションも確かに必要です。ただ、これが100%では正しい判断はできません。
マイナスのモチベーションが100%だったら、得られる結果もマイナスになる可能性が高いです。
■本当に必要なものなら同じようなチャンスはまた巡ってくる
チャンスは、つかむ意識だけでなく悠然とスルーする気持ちも必要なのではないでしょうか。
そんな余裕が、チャンスをつかむタイミングを教えてくれる、そんな気がします。
スルーしたとしても、それが本当に必要なものであれば、またどこかで似たような状況が巡ってくるんじゃないか。
今まで経験してきたことから、今ではそう感じるようになりました。
例えば、身近な例だと買い物です。
期間限定、数量限定など、今買わないともう二度と手に入らないと思われるものがあったものの、買わずに我慢したという場合です。
そんなときにやっぱり欲しいなと思い続けていたら、あとでも何らかの形で同じもの、もしくは似たようなものが手に入った。
個人的には意外とこんなことがあったように感じます。
今目の前にあることが、そもそもチャンスなのかどうかを察知する力も大事です。
さらに、チャンスだったとしたら今そのチャンスをつかむべきタイミングかどうか。
チャンスを本当の意味でチャンスにするには、こういう視点もまた大切な点なんだと思います。
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