大金を使い何か大きな買い物をするとき、購入するべきか、悩ましい心境に陥ることは多いように思います。
僕は今も昔も、こんなことの連続です。
そうやって今までいろんなことを悩んでお金を使ってきて、実際に大金を払う決断をするとき何に気をつけたらいいか考えて続けてきました。
その考え続けて出た答えは、「考えるだけでは答えが出ない」ということでした。
この点について記事にしてみたら、大金を使う際の心構えという点について他の方にとってもヒントになるかもしれないと思いました。
そこで、今回は僕の体験談も交えながら大金の使い方ついて書いてみたいと思います。
■失敗したときのことを考えるのは心の弱さか?
何かをするときは、うまくいくときの姿をイメージすることが大切だと言われます。
中には、失敗したときのことを考えるのは、自分の心の弱さの表れであり、二流の人間のすることであるという人もいます。
僕自身、かつてそのように教わったことがあります。
しかし、何かをやって思い通りの結果が出るときもあれば、出ないときもあります。
であれば、失敗したときのことを全く考えないというのは無茶です。
成功が100%でないなら、失敗を見込んで行動することが必要だと思います。
■大切なのは最悪のケースのシミュレーション
問題は失敗したらどうなるかをできるだけシミュレーションしてみることです。
一番失敗したケースになる場合、最悪どうなるか、これを考えてみることです。
そうすると、「新しいことをやってもせいぜいここまでしか落ちない」とわかります。
そこで、その失敗したときのリスクを自分が引き受けられるかどうかを考えます。
こうやって冷静に考えると、自分のことながら驚くほど冷静に自分の状態を客観的に判断することができます。
僕のケースで一番象徴的なのは、30歳の時の起業に関する経験です。
結論からいうと、収入の見込みもビジネスプランも何もない状態で株式会社を設立し、様々な人間トラブルもあり、当時の起業はものの見事に失敗しました。
しかし、起業前に起業後の自分の状況の様々なシミュレーションを行い、最悪の場合でもギリギリ自己破産せず最低限度の生活をできる水準の収支計画を見積もりました。
そうすると、起業しても最悪死ぬことはないということがよくわかり、起業を考えた当初では考えられないくらい冷静に事業を興すことができました。
■決断に必要なのは、「不確実性」をできるだけなくすこと
大金を使うのに多かれ少なかれ恐怖心が伴います。
その恐怖心の源泉は、「不確実性」です。
失敗した時に最悪どうなるか、これを数値化してはっきりさせることが普段使わない大金を使う際の心構えとして大事であると僕は自分自身の経験から感じています。
そのために挙げた例としてはちょっと大きな話だったかもしれませんが、大金を使う際に頭の片隅に置いて意識していただけたら幸いです。
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