お金は効果的に使うとよいという趣旨のことをあれこれ書いてきたので、タイトルを見て、びっくりされる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、お金を効果的に使おうとすれば、人によっては体に力が入り過ぎて、うまく使えない方もいらっしゃるように感じています。
そう思い、今日はこんなテーマで記事を書いてみようと思いました。
■家計管理のために個人的に実践したトレーニング
この点について、まずは僕の体験について書いてみます。
僕も本来あまり上手にお金を使うのは得意な方ではありません。
まさに、効果的に使おうとすればするほど、窮屈に感じる自分もいて、本当にうまくお金を使えているか疑問に感じる時期がありました。
ちょうど、その頃、コーチをつけて定期的に集中し自分を振り返る機会を持っていたのですが、そのときにお金の使い方がテーマになる時期がありました。
その際に出てきた発想は真逆の発想。効果的ではなく自分で「これってバカだな」と思えることにお金を使ってみるというものです。
具体的には、「毎月一定額をバカ予算として設け、普段あまり使わないことにあえてお金を使ってみる」ことをしばらくやってみました。
その試みの一つとして、僕は本を読むのが好きなので、いつもは手に取らない本を買って読むことをやってみました。
やってみたら、自分の考えている課題のヒントが思わずに降ってくる経験がいくつかありました。
買うに至らなくても、普段自分の読まないテーマ本のコーナーを見て回るだけで気分転換になったり、立ち読みだけでもヒントをもらえることも増えました。
他にも高級ホテルの海がよく見える部屋に宿泊し、ワインを飲みながら夜景を見る、朝には朝日を眺める、ということもやってみました。
そのとき、心身ともにとてもリラックスできて今後の仕事をしていく上でのいいアイデアが不思議と浮いてきました。
■お金を使うとき何が効果的になるはわからない
ここで、僕が感じたのは、何が効果的であるかは必ずしも自分ではわからないということです。
であれば、自分の意識で「これが効果的だ!」と思うことだけをやっていたら、逆に効果的にならないと言うことができると思います。
上記の実践で気がついたのは、自分がバカと思うことは、実は自分で興味があったけれども理性的に止めていたことだということです。
逆にいえば、感性レベルでやってみたいことだったと感じています。
また、効果的だと自分で思っていたことは、即効性のあることだったんですよね。
そこに意識が向かいすぎて、視野が狭くなっている自分がいたなということを後になって気づきました。
結論としては、効果的にお金を使うためには
理性レベルでためになると考えられること
理性ではためになると思わないものの感性レベルで自分がワクワクすること
この2つの両方の発想が必要だということが、バカ予算で行動して僕が得た教訓です。
■理性と感性の両面からの効果的なお金の使い方の一例
理性と感性といっても、漠然としていると思います。
ここを仕組み化すると、効果的に使おうとしているお金の8割を理性で自分のためになると考えること、2割を自分のワクワクすることに使ってみるのが一つの方法だと考えています。
Google社の仕事の仕方で80%ルールというものを聞いたことがあります。
これは、業務時間の8割は通常業務に使い、残り2割を通常業務とは関係のないことを行うというものです。
結果的に、この2割の時間から新規事業が生まれる一定の効果が出ているというお話です。
このルールを、業務時間の割り振りだけの話ではなく、お金の配分にも転用し上記の方法を考えました。
効果的にお金を使うのが苦手だなと感じる方は参考にしてみていただけたら幸いです。