才能に着目する意義

才能に着目する意義
前回は、人それぞれの無意識の行動パターンである才能というテーマで記事を書きました。

今回は、その才能についてより具体的な例をあげて書いていきたいと思います。

■才能を知らないと物理的にも精神的にも余計な負荷がかかる

みなさんも会社で上司や先輩に仕事のやり方を教わったと思います。

そんな中で先輩や上司によって、言っていることが違っていることはないでしょうか。

僕の場合、社会人の最初の一年目は新規開拓営業をしていました。

同僚の先輩の中には、新人はスキルがないから直接会いに行くアプローチの量が大事だ、とアドバイスをされる方がいらっしゃいました。

その反面で、むやみに外訪すると時間の無駄だから絞り込んで見込み客に当たっていけ、とアドバイスをされる方がもいらっしゃいました。

一方のやり方で新規開拓をしていたら、他の先輩に違うと言われ、また他の一方の先輩のやり方で営業をしていたら、また他の先輩に違うと言われるという悪循環でした(笑)。

ではアプローチの数と見込み客の絞り込みどちらが大事か。みなさんはどう思いますか?

結局、どちらも正解です。どっちも言っていることは間違っていません。

でも、人によってどっちの営業スタイルで結果が出るかは違いますよね。

こんなとき自分の才能、つまり、自分の無意識の行動パターンを知っていると、どちらの先輩の話を聞いたら営業成績に反映されるかがわかります。

具体的には以下の2つの効果があります。

■精神的に楽になる、余計な心の葛藤がなくなる

まず最初は、精神的に楽になる、余計な心の葛藤がなくなる、ということです。

僕が金融機関で新人時代の営業の仕事をしているときの話では、アプローチの数、アプローチの質のどちらの先輩のアドバイスを取るかを悩みながらの営業でした。

営業で何を話すかだけでも頭がいっぱいなのに、アプローチの仕方の時点でも悩まないといけないのは、心身共に負担が大きかったです。

もし、このときに、自分の無意識的な行動パターンを知っていたら、自分がどんな営業をしたらいいか最初から指針が決められて、自分の行動に対する迷いは少なくなったでしょう。

■無駄な時間が無くなる、時間の節約になる

もう一つは、無駄な時間が無くなる、時間の節約になる、ということです。

たくさんある選択肢からどれを選んだらいいかわかることは、時間の節約にもなります。

自分がどんな営業に向いているか試行錯誤する時間を減らすことができます。

営業のとき、結局、支店長がアプローチ量のタイプだったのでその方針でやりました。

最初は入社したばかりのフレッシュマンということで、勢いで量をこなすことができました。

しかし、次第にしんどくなってきて、一人のお客さんにかけられる時間も分散されてしまい、次第にうまくいかなくなりました。

結局、そこで、アプローチの対象を絞り込んで営業活動を行う方向にシフトしてみると、次第に話せる見込み客の方が増えていって、取引につながるお客さまが増えていきました。

最初から、この方法でやれていたら、もっとたくさんの方をお客さんにできたかも…。そんなことも今となっては思います。

■自分の才能を知るにはどうしたらいいか?

才能は無意識的なものなので、自分一人で気がつくのは不可能に近いです。むしろ、他の人によく言われることがヒントです。

自分では無意識にできることは、他の人は同じようにできません。それゆえに、自分の才能は相手からはすごいところだととてもよく見えます。

また、自分の特徴をよく知るための分析ツールを用いるのも一つの方法です。

代表的なものといては、ストレングスファインダウェルスダイナミクスなどが挙げられます。

ご関心のある方はこういったものも参考にして自分の才能を見つけてみて下さいね。

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