積立投資を始める4つのステップ

積立投資を始める4つのステップ

積立投資が、長期安定的な資産形成に資することが、様々なところで言われるようになってきたと最近感じます。

それに応じて、積立投資をすることのできる金融商品や投資方法も様々なものが登場しているようにも感じます。

ただ、選択肢が多い分、投資初心者で、これから積立資産作りを始めたい方にとっては、どのように始めたらいいのか、悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回は、投資初心者に向けて、積立投資を始める4つのステップについて記載します。

■1ステップ:積立金額の設定

積立投資を開始するには、そもそも、毎月の収支がプラスであることが前提です。

そのためには、毎月の収支の把握が必要です。毎月の収支が、もしマイナスであれば、積立投資を開始する前に、家計の改善が必要になります。

収支がプラスで、投資に毎月回せる金額があることを確認したら、次は投資の金額の決定です。

以前に、手取り金額のうち、目安として2割を貯金するとよいということを書きました。この貯金の金額の中から、投資に回す金額を考えるのが1つの方法です。

https://satoakira-fp.com/手取り金額の使い方/

ここで、無理した金額で積立投資を開始し、生活資金不足ならないよう注意が必要です

■2ステップ:自分に合った商品の選定

金額の次は、自分に合った商品の選定です。ここでは、投資経験やリスク許容度に留意することが大切です。

例えば、投資初心者の方であれば、市場の値動きに連動したインデックスファンドを活用し、わかりやすい商品での運用を検討する方法も考えられるでしょう。

また、ある程度リスクを取って値上がり益を狙っていきたい場合であれば、株式中心の運用にする、リスクをある程度抑えながらやっていきたい場合は、債券中心の運用にする、というように投資する資産を調整する必要があります。

■3ステップ:選定した商品の手数料の確認

積立する商品の候補が揃ったら、次は、金融商品を購入する際の手数料の確認です。

具体的には、商品の購入時、保有時、解約時に手数料がかかるかどうか、かかるならどれくらいかかるか確認が必要です。

■4ステップ:投資目的に合った積立方法の選択

投資には、様々な非課制度があります。商品が決まったら、こういった非課税制度での買付を検討するとよいでしょう。

具体的には、投資目的に合った非課税制度を選択することが大切です。

具体例として考えるのはものとして、以下いくつか挙げます。

●子どもの教育費を貯めたい場合

⇒ジュニアNISAの活用

●老後のためにお金を貯めたい場合

⇒iDeCoの活用

●住宅購入のためにお金を貯めたい場合

⇒つみたてNISAの活用

なお、NISAの活用のシーンに関しては、典型的なモデルケースが金融庁のHPにも記載されていますので、こちらもぜひ参考にしてみて下さい。

金融庁HP:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/case/secondlife/index.html

■積立投資のメリット

投資は、同じ商品で積立を行うよりも、最初にまとまった金額で投資して長年運用した方が、結果的に大きな資産になるケースがほとんどです。

しかし、いきなりまとまった金額を投資してしまうと、運用成績がマイナスになったときに、心理的なストレスがかかります。また、そもそも最初にまとまった金額を用意できない場合もあると思います。

そういった意味で、積立投資で資産形成をしていくのは、投資初心者の方も含めて、無理なく行っていくことのできる資産形成方法だと言えるでしょう。

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