お金と感情には関係性があります。今までもお金と感情にまつわる話は様々な書いてきました。
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人間の感情は常に一定ではなくその瞬間瞬間によって違います。揺れ動きがある分、それが日々の行動にも影響を与えます。
もちろん投資においてもそうで、感情をうまくコントロールすることが資産運用でも重要ポイントになります。
今回は、その感情をコントロールする方法について書いてみたいと思います。
読む
本で他の人のストーリーを追うと、自分が本の登場人物の中に入りこみ一時的に自分の感情から解放されます。
自分の感情から解放されても本を読み終わったら、元の現実に戻るわけですが、そのときにはなぜか気持ちがすっきりします。
これはできれば、紙の本で行う方がよいです。スマホやPCだと電磁波により心身に刺激を与えてしまい、自分の感情を鎮めることが十分にできるとは限らないからです。
書く
自分が今思っていることを外部化することは、自分の感情を客観的に捉えるのに適しています。ですので、こころがざわつくなと感じたら、そのときの感情をメモして、自分の状態を観察してみるとよいです。
特におすすめなのは、毎朝目が覚めたら今の自分に湧き上がってきている、こころのつぶやきをメモすることです。朝起きたばかりの時間帯は意識が十分に覚醒しておらず、無意識的なものが沸き上がってくるタイミングです。そんな自分の無意識にこころのつぶやきをメモで可視化する自体、意味があります。
話す
「書く」にも共通しますが、自分が感じていることを人に話すことも有効です。人に話すことも自分の感情を客観的に捉えるいいきっかけになります。
「書く」との違いは、相手からのレスポンスがあることです。相手からのレスポンスで、また自分の中に新しい感情が生まれたり気づきがあったりすることで、自分の当初の感情を思い出す契機になります。
最近ではいたるところで、対話会や哲学カフェなどが開催されています。初対面の人同士の方が気軽に話しやすしですし、知らない相手からのレスポンスはとても刺激になります。対話をしやすいように司会進行の方が対話をしやすい雰囲気になるように調整もしてくれる場ですので、こういった場に参加してみるのもおすすめです。
見る
「見る」という行為もばかになりません。ある意味、人はいつも何かを見ています。ですので、この場合の「見る」では普段自分があまり見ないものを見るとよいです。
例えば、旅行に行く、旅行まではいかずともちょっと遠出してみる、帰宅時にいつもと違う道で帰ってみる、などすれば、日常生活とは違ったものが目に飛び込んでくるので、新鮮な状態でいろんなものを「見る」ことができます。
新鮮なものを見るとそこに意識が向かうので、自分の感情と自分を一時的に切り離すことができます。
感じる
アートや音楽など情感に訴えかける創作物にふれることでも、自分の感情と自分を一時的に切り離すことができます。
創作物は、ちょっとした非日常ではないかと思います。そういったいつもと違うものにふれることで、自分の感情と自分とを切り離すことができます。
いろんな創作物を見ると、絵画の中でも油絵が好きだとか、音楽でも恋愛の歌が好きだとか、創作物の好みが見えてくるかもしれません。いろんな創作物で感じてみて、そういった好みが見つかれば、それを意識的に鑑賞するようにするとよいでしょう。
運動する
運動をすると自分の頭の中がからっぽになるので、自分と感情とを切り離すことができます。特に、ジョギングやウオーキング等の反復継続的な運動だといちいち何をするとか考えなくてよいので、特におすすめです。
実際に運動が脳を鍛えることにつながり、感情をコントロールすることにつながるという研究成果も存在します。
何もしない
今までは何かしら五感に訴えかける系統の項目ですが、これはそういうものとはちょっと違います。
現代人は時間に追われていて常に何かをしています。ですので、見るとか書くとかそういうことそのものを、いったん意識的にやめてみる時間を作ることも大事です。
今、世間では「マインドフルネス」が流行っていますが、こういうことを行ってみるのもよいでしょう。またそこまでいかなくても、喫茶店などでぼーっとして何もしない時間と空間を意識的に作るということでも十分に効果があります。
■まとめ
以上、いつくか感情をコントロールするうえで参考になりそうな観点を書いてみました。これは、全て行わなくてもできそうなことをやってみるだけで十分に効果があると思います。
また、上記に挙げたのは一例なので、他にご自身でやってみたら感情をうまくコントロールするのに役立ちそうだなと思うことがあれば、ぜひやってみて下さいね。
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