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つみたてNISA300万口座達成のニュースについて

つみたてNISA300万口座達成のニュースについて

東京都練馬区のFP(ファイナンシャルプランナー)の佐藤彰です。

つみたてNISAの利用者がコロナ禍で急増しています。2020年12月時点で口座数は300万口座を超えています。この1年で1.6倍になった旨に関して日本経済新聞でも報道されており、資産運用に関する熱の高まりを感じます。

ご参考:金融庁ホームページ NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査
(2020 年 12 月末時点(速報値))

日本経済新聞電子版2月26日

今回はこのデータから感じる点について書いてみたいと思います。

つみたてNISA利用者が増加した背景

この点については、コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えたという影響ももちろんありますが、それ以外に大きく2つの要因があると考えています。

資産運用に関する情報量の増加

この1年間、お客さまとお話していてよく聞くのが、昔は投資というと「自分にはムリ」という感覚があったものの、最近は「もしかしたら自分にもできるかも」と認識が変わったというお話です。

資産運用に関する世間の認識の変化を日々の相談業務等でも私自身実感しています。

マスメディアの報道でも投資に関するニュースをよく見かけますし、先日、出版関係のお仕事をされている方とお話したところ、投資を専門にしていない出版物でも投資に関する特集は増えている傾向にあるというお話うかがいました。

投資に関する情報が得やすくなったことも、こうした世間に認識の変化につながっていると考えられます。

つみたてNISAの制度としての利便性

またどんなに情報が増えても投資のしやすさ、つまり、制度が整っていないと利用者は増えません。その点において、つみたてNISAはとても優れています。

投資信託だけで6000種類以上あるものを、金融庁で200程度まで絞り込んでいる点、手堅く運用できるように投資を小額の積立に限定している点など、投資で失敗する確率が低くなるようによく考えられて制度設計されています。

投資が普及するのに、このつみたてNISAの果たした影響は大きいといえます。

投資開始後の課題は?

つみたてNISAは投資初心者向けの制度であり、ここから投資を始めた方も少なくないと考えられます。とすると、運用開始後の資産管理をどうしていくか、ライフステージの変化に伴う運用方針の変更もっと大きな金額を投資に回す場合はどうするか、こういった課題が次に出てきます。

運用開始後の資産管理

運用を開始すると、特に今は相場が好調でおおむね運用状況は良好な方が多いと思われます。

しかし、相場がずっと上場基調であることはあり得ず、今後どこかのタイミングで下落局面が訪れるでしょう。そのときのリスク管理方法についても、今から意識しておく必要があります。

この点については、下落しても売却しないのが原則です。長期での運用であれば、短期的な資産の下落は一過性の出来事に過ぎないからです。

問題は運用期間終了の直前で相場が急落する場合です。この場合は、運用終了期間が近づいたときにある程度の運用益が得られていたら、早めに解約して現金化するという方法もあります。ただ、長い期間運用すれば、多少相場が下落したとしてもそれなりに利益が見込めるので、それでも何もしないというのも有力な手段です。

ライフステージ変化に伴う運用方針の変更
(商品、ポートフォリオ等)

また、運用開始後のライフステージの変化に応じて運用スタイルも変化がする場合の対応も必要です。

例えば、お子さんの教育資金目的でつみたてNISAでの運用をしていた場合、お子さんの進学プランが当初と変更になれば、必要になる資金も変わります。また、運用開始時点で今後お子さんをもつ予定だったものの、実際にはもたない方針に変更した場合でも、運用方針が変わってくるでしょう。

こういった場合には、つみたてNISAで運用する商品を変更する、ポートフォリオを変更する、つみたてNISA以外で運用をするなど、様々な対応が必要になる場合があります。

場合によっては運用ではなく貯金で対応するという場面も出てくるでしょう。意外と見落ちしがちなのは、投資すること自体を目的にしてしまうことです。投資がライフプランの目的に合致しない場合には、止めるという手段もありですし、私自身、何が何でも資産運用した方がよいというスタンスでお客さまにはご提案はせず、不要であれば不要とお伝えしています。

もっと大きな金額で投資をしたい場合

つみたてNISAで運用できるのは毎年40万円で、最大利用期間は20年です。この程度の運用では規模が小さくもっと大きな金額を投資したい方もいらっしゃるでしょう。

その場合、同じく非課税投資である個人型確定拠出年金(iDeCo)を検討される方が大半ではないかと思いますが、もちろん、これが全てではありません。

効率的に運用するという数字面では理論的にiDeCoを利用するのは理に叶っているように思えなくもないですが、原則60歳まで引き出しができませんので、数字面で効率的でもライフプランで考えれば、適切でないケースもあります。

投資を始めたらその後のことも各種検討しましょう

投資では、どのように始めるかも大事ですが、どのように運用を継続させるか、終わらせるか、という視点はさらに大事です。

今運用が好調な方も改めて運用開始後のことについても考え、今後の運用方針等を考えてみてください。

この辺りは、個々の方の様々な状況によって、必要な情報や対応は変わってきます。そういった状況等を丁寧にうかがった上での個別の運用プランについてもご提案させていただきます。オンライン相談も可能ですので、地方にいらっしゃる方のご相談ももちろんお受けいたします)ご入用の方はお気軽に下記のお問い合わせよりご連絡ください。

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