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【近年増えているIFAとは?】金融機関の職員より信頼して金融商品購入できる?

【近年増えているIFAとは?】金融機関の職員より信頼して金融商品購入できる?

東京都練馬区のFP(ファイナンシャルプランナー)の佐藤彰です。金融商品を販売しているのは主に金融機関です。ネットで自主的に金融商品を購入しない場合は、金融機関の営業員から説明を受けて購入するのが通常です。

ただ最近は、金融機関に所属していないIFAと呼ばれる営業員がお客さまに金融商品の説明をして販売する例が増えています。そのIFAが支持されてきている状況が日本経済新聞にて報道されていました。

運用助言、独立系が急拡大 預かり資産3兆円超え 日本経済新聞 2021年3月22日

今回は、このIFAがどういうものか、IFAに資産運用の相談をすること、具体的には、IFAから金融商品を購入するメリットおよびデメリットについて書いてみたいと思います。

IFAとはどんな職業か?

IFAとはIndependent Financial Advisor(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)のことです。「独立」というのは特定の金融機関から独立していることを意味しています。様々な金融機関の金融商品の売買の仲介を行う金融商品仲介業者に所属する外務員がIFAです。

保険だと特定の保険会社に所属せずにいろんな生命保険会社の保険を販売している保険ショップがあります。この金融商品バージョンと考えるとわかりやすいと思います。IFAは金融商品を販売しますが、1つの金融機関の商品だけを扱うわけではなく、個々の金融商品を販売する金融機関からは独立しています。

最近は大手証券から独立してIFAの会社の立ち上げる証券営業員が表れるなど、このような形態で金融商品を販売する事業者は増加しており、今後も増加していくことも予想されます。

IFAから金融商品を購入するメリットおよびデメリット

あくまで仲介業者という立ち位置ですので、特定の金融機関に所属する営業員とは違いもあります。特定の金融機関の営業員から金融商品を購入する場合と比較したメリットおよびデメリットについて以下まとめて記載します。

IFAから金融商品を購入するメリット

特定の金融機関に所属しないということは、特定の金融機関の営業方針に左右されなくなることを意味します。その分、お客さまのニーズに沿った営業を行いやすく、幅広い選択肢から金融商品の購入を検討することができます。

特定の金融機関に所属していれば、重点的に販売する金融商品があるため、ニーズのないお客さまにも会社が販売を推奨する商品を提案するケースが出てきがちです。最近はノルマを廃止する金融機関も出てきましたが、それでも営利企業である限り、営業推進の方針として力を入れる商品がなくなることはありません。

その意味で、金融機関の営業方針に左右されずに商品を比較しながら購入を検討できるのは、今までの金融機関の営業員からは提供されないサービスですので、IFAから商品説明等を受ける意義は大きいといえます。

実際に金融機関を退社してIFAに転じる金融機関の営業員は増えており、その背景のあるのがまさに上記の点にあります。

IFAから金融商品を購入するデメリット

IFAから金融商品の提案を受ける場合も、全く中立公平なサービスを受けられる保障はありません。特定の金融機関からの独立性があるということと、公平なサービスが受けられることとは必ずしも一致せず、ここがデメリットになり得ます。以下詳細を記載します。

金融商品を販売する点は、IFAも金融機関と変わりはありません。金融商品を販売する人にとって、一番の収益源は今までのブログでも再三書かせていただいている通り、商品販売時の手数料です。であれば、販売手数料を得やすい金融商品をお客さまに提案しがちである点は、特定の金融機関の営業員と同様です。

この点、IFAは管理している資産の一部を手数料とする収益源があり、販売時手数料に依存しないビジネスモデルになっているため、偏った金融商品販売は行われないという見解もあるようです。しかし、まだ新しく始まったモデルであり、この資産管理手数料で生計を立てられている営業員はほとんどいないと思われ、少なくとも現状では販売手数料に依存している状況にあると考えられます。

IFAも販売手数料の呪縛から100%解放されているわけではない

このように、特定の金融機関からの独立性があるため、商品購入時の選択肢はより広くなりやすい側面はあるものの、販売手数料目的の金融商品販売がなくなるとまでは現状ではいえず、必ずしもメリットばかりではありません。

結局はIFAも含め、どこの金融機関に所属しているかよりも、個々の営業員の資質を購入サイドで見極めることが一番のポイントになります。

金融商品販売の適性化のためには、勧誘される一般のお客さまの営業員の見極める目や金融リテラシー向上が不可欠です。

ファイナンシャルプランナーも金融商品販売を行う者もいれば、そうではない者もいます。

私は後者に所属していますので、まさにこれらの点をたくさんの方々に伝えていくのも仕事の1つです。そのために何ができるかも考え、こちらのブログでも日々発信を続けると同時に、直接お会いした方々にも金融機関の職員ではできない情報提供をさせていただくことをモットーに活動しております。

IFAや金融商品からの受けている金融商品等の販売の提案が本当に自分に必要かどうか迷われた際は、中立公平な立場からお話させていただきます。お問い合わせは以下のボタンからご連絡くださいね。

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