ドラゴン桜から学ぶお金の教養

ドラゴン桜から学ぶお金の教養

東京都練馬区のFP(ファイナンシャルプランナー)の佐藤彰です。

今年の春から以前テレビドラマ化された「ドラゴン桜」の続編が放映されています。こちらのご覧になられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このお話は偏差値の低い高校生が東京大学進学に向けて頑張っていくという点は前作同様ですが、ここで描かれていることは、お金のついて学ぶ際にもとても役立つと感じています。

このドラマでは、自分の頭で考えることの大切さについて何度も説いています。これはお金の勉強でもまさに同じです。今回は、ドラコン桜から学べるお金について学ぶことの大切さというテーマで書いてみたいと思います。

給与明細を読めないということはどういうこと?

ドラゴン桜は、「何も考えないでいる奴は搾取される」と主人公の桜木弁護士は言っています。表現はきついですが…これはまさにお金についても同じです。一番わかりやすい例は、給与明細です。

会社員の方で一番理解しておきたいのは、給与明細の見方です。ご自身の生活に身近であるのと同時に、これを読む解く中で税金や社会保障の仕組みも学べるからです。

この点、会社から支給されるお給料と実際にご自身の銀行口座に振り込まれる金額は異なります。実際に振り込まれるのは、お給料のたいてい80%程度の金額です。一般的に、この80%は額面給与に対して手取り金額といいます。

この差し引かれている20%程度のお金は、税金と社会保険料です。税金は所得税と地方税、社会保険料は厚生年金保険、健康保険、雇用保険が挙げられます。

勝手に差し引かれるのは不快に感じるかもしれませんが、自営業者であれば、確定申告等でこういったお金を自分で計算したり、振込しないといけません。それを自動的に会社が行ってくれているので、メリットもまたあります。

ただ、会社が勝手にやってくれるので、税金や社会保険に無頓着になりやすいのもまた事実です。これを知らないということは、まさにドラゴン桜でいう「何も考えないでいる奴は搾取される」ということにつながるってくるのではないでしょうか。

普段あまりチェックされない方は、まずは見てみて、それぞれ引かれている金額が何を意味しているか、ぜひ調べてみましょう。

家計管理では第一に日々のお金の使い方を考える

また、ご自身が毎日何かにお金を使っているか、なぜ使ったか、どのようにお金を使う傾向にあるのか、お金に関する現状を把握することもとても大切です。

ドラゴン桜では、学力の低い生徒たちに、まず中学レベルの問題集を解かせています。これは、自分が今どれくらいの学力であるかを把握するためのものです。毎日何かにお金を使っているか等を確認するのは、これと同じです。

お金の場合、何かの資格試験の問題集を解くというわけではありませんが、まずは家計簿をつける形になります。家計簿は市販のものを買って書いてみるのもいいですが、ノートの左側にレシートを貼って、右側にどうしてこれらにお金を使ったか振り返りを書く程度でも十分に効果があります。

きれいな家計簿をつけるのが目的ではなく、自分が何にお金を使っているか、またそれにどんな傾向があるのか、を把握するのが目的ですので、ご自身のやりやすいやり方で、ぜひやってみてください。

家計管理では第二に自分の価値観、生き方を考える

お金に関する「今」を把握したら、次はお金の「未来」を考えます。ここをしっかりやろうとすると多少手間がかかりますが、まずは、自分がどんな価値観を大切にしているか、おおまかにでも把握することが大切です。

価値観といっても大げさなものではなく、家族を大切にしたい、仕事だけでなく趣味を充実した生活をしたい、といったくらいで大丈夫です。

そのために年に1回はどこかに家族旅行に行こう、習い事教室に通う、などの新しい目標ができ、そのためにお金どうしようかなと考えていくという要領です。

これは、考えてすぐに出てくるとは限らないので、普段から「自分は何を大切にしたいのか?」、「これからどんなことをしたいのか?」といったことを頭の片隅において、ときどき考えてみるとよいでしょう。そうすると、道を歩いているときにもヒントになるものが目に飛び込んできたりと、普段の日常も見えてくるものが変わります。

ドラゴン桜でいう、考える力を身につけるというのも、これに近い側面があります。

まとめ

このように見てきていかがでしょうか?

受験勉強というテーマのドラゴン桜での教訓が、お金の勉強の仕方や、お金と向き合うときのマインドでも参考になると考えることもできるのではないかと思います。桜木弁護士の言葉はぶっきらぼうできつい表現も多いですが、本質をわかりやすく表現してくれています。

ドラマ以外でも漫画がありますので、ご興味のある方は読んでみてください。直接お金の知識を学べるわけではありませんが、お金を学ぶ上で大切な本質的な思考力も学ぶことができますので、この作品はとてもおすすめです。

私も他人ごとではなくクライアントさまが本質的なお金の思考ができるように、さらに精進していきたいと思います。こういった点も踏まえ、家計相談等についてご相談をお受けしていますので、お気軽に下記のお問い合わせよりご連絡いただければ幸いです。

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