東京都練馬区のFP(ファイナンシャルプランナー)の佐藤彰です。
みなさんはサブスクリプション(以下、サブスクと記載)サービスはどのくらい利用されていますか?このようなサービスは家計管理では注意が必要な支出の1つです。今回は、このサブスクと家計管理について書いてみたいと思います。
サブスクサービスにもいろんな種類がある
サブスクリプションとは、定額課金サービスのことですが、昔からITやWEBに関連したサブスクサービスはたくさんありました。またスポーツジムなども代表的なサブスクサービスといえると思います。これらに加え、最近は家具、家電、自動車、飲食店など多種多様なものに広がっています。
話題となってものとしては、ネスレのネスカフェ・アンバサダーやトヨタ自動車のKINTOなどが挙げられるでしょう。サブスクの中でも、具体的なサービスに焦点が当てられ話題になることが増えており、今注目のサービスの1つです。
ただ、こういったサービスは、契約した当初は利用していてもいつしか利用しなくなって、ただお金を払っているだけになることが多くなりがちです。まさに浪費につながりやすい支出であるということなのですが、だからこそ、サブスクサービスへ登録する際には慎重に判断する必要があります。
さらに一度契約した後でも、実際に契約し続ける意味があるか、定期的な振り返りが必要となります。
サブスクのサービスを利用する意義は?
サブスクサービスは注目を集めているサービスである分、本来、サブスクにしなくてもいいようなサービスまでサブスク化されているようにも感じなくはありません。
サービス提供側としては、毎月の継続的なサービス提供により収支が安定するという意味もあれば、高額なサービスでも販売につなげやすいという側面もあります。
逆に消費者側としては、継続的に必要なものであれば、注文の手間が省けるという側面、高額な商品やサービスもお試しで使いやすいという側面もあるといえると思います。
この両方を比較すると、サービス提供側がただ収支を安定させたいと考え、流行に乗じて導入したサブスクサービスに関しては、特に契約に慎重になる必要があると考えることができます。
一方で一括で購入すると高額な商品やサービスはどうでしょうか?お試しで使い始めた時点ではメリットが大きいと思いますが、長期間使うとなると、新品を購入した方が早いということにもなるので、そこは注意が必要でしょう。
サブスクサービスでの浪費を防ぐ家計管理に必要なことは?
家計管理においては固定費の見直しが効果的です。固定費のうち支出金額が大きいのが、住居費ですが、これは一度入居した後に見直すのが難しかったり、手間がかかることが多いです。
それに対して、サブスクサービスであればたた解約手続きをとれば、すぐに支出を削減できるので、家計管理においては効果的です。
そのため、毎月家計簿をつけるときには、ただつけるだけではなく、無駄なサブスクサービスなど固定費を中心に見直しして、不要なものは解除する等の対応をしてみるといいでしょう。
サブスクサービスの見直しの基準は、①今使っているか?②これから使う予定あるか?③買う場合と比較してお得感はあるか?などが挙げられると思います。
●そのサブスクを今使っているか?
今使っていないのであれば、そもそも当初から必要がなかった、もしくは必要だったものの状況が変化した、ということが考えられます。
当初から必要がないものであれば、どうして契約してしまったのか原因を考えて対策をとれば、今後の家計管理全般の参考になります。
必要だったものの状況が変化した場合は、まさに見直しをしないと気づきにくい点ですので、家計管理が実際に効果を上げていることになるので、いい傾向ということになります。
●そのサブスクをこれから使う予定はあるか?
今使っていなくてもこれから使う予定があるかどうかも念のため確認するとよいでしょう。
1ヵ月だけ偶然あまり使用しなかったというサービスもあると思いますので、一定の期間ずっと使っていないなどの状況にあるかどうかも確認してみるとよいでしょう。
少なくとも3か月ずっと使っていない、もしくは今後も3か月以上使う予定がないなら、解約に値すると考えることができると思います。
●買う場合と比較してそのサブスクにお得感はあるか?
同じものをずっと使い続けるタイプのサブスクは長く利用すればするほど、お得感はなくなっていきます。例えば、家具のサブスクサービスなどはその典型例だといえるでしょう。
こういったタイプのサブスクは累計で今までどれだけ使ったか、これからどれだけ使う予定があるかを考えて、場合によっては購入するのも1つの方法です。
もしくは他のものを使ってみたいと思えば、他の種類のサブスクに変更するのも検討に値します。
まとめ
このように、家計改善にためにサブスクサービスに着目するのは1つの有効な着眼点になり得ます。
お金を使うときに意図をもって使うようにするのが、基本ですが、サブスクサービスでは何気なく毎月払ってしまいがちな分、こういった基本動作を行いにくい出費でもあります。その一方でこういったサブスクで商品やサービスを提供する動きが事業者側では増えているのもまた事実です。
こういった家計改善のサービスも個別相談ではお受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。