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投資を始めたい人の2つの心理

投資を始めたい人の2つの心理

東京都練馬区のFP(ファイナンシャルプランナー)の佐藤彰です。

「投資を始めたい!」。このようなお話は10年以上にわたって様々な方からいただいてきました。ただ、その内容は人それぞれで、動機はお金を増やしたいというものだけではありません。

どういった心理で投資をしたいかによって投資の仕方も異なってきますので、今回はこの投資をしたい人の心理に焦点を当てて書いてみたいと思います。

投資を始めたいという背後にある心理

投資をしたいという話は、いろんな人からいただきます。ただ話を聞いていると、その背後には大きく2つの心理に分かれるように思います。

投資はお金を増やすために行うものなので、全ての人がそういう目的で投資をしたいのかというと、必ずしもそうとはいえません。

実際には、投資をしてワクワクしたいから、その感情を味わいたいから投資をしているという方も少なくありません。どちらかというと女性よりも男性に多い心理で、私が証券会社で勤務しているときに出会ったお客さまにも数多くいらっしゃいました。

これらの目的はしっかりわけることが必要です。いずれの目的で投資を行うかでやり方が大きく変わってくるからです。

投資でお金増やしたい方

この場合、投資の目的と目標を決める必要があります。資産運用のご相談でお話をうかがっていると、どのように投資をするかという手段で頭がいっぱいで、そもそも何のために投資をするかを十分に考えられていない場合がほとんどです。

目的とは、家族旅行の資金、お子さんの教育資金などといったもので、目標は家族旅行のために5年間で○○円を貯める、お子さんが18歳になるまでに大学進学資金を□□円を貯めるといったものです。

といわれても、すぐに自分の場合どれくらいの金額になるか、頭にすぐ浮かぶ人は多くないと思います。その場合はまず相場を知ると1つの参考になります。

旅行であれば、行き先によってある程度相場がありますし、進学で必要な資金についても公的機関の統計があります。こういったものをインターネットなどで調べてみると1つの参考になります。もちろん、あくまで1つの参考なので、絶対視しない程度に見ることも大切です。後は、知り合いなので同じような経験した人に聞いてみるのも参考になります。

投資でお金を増やしたい人は手堅い資産成型の投資を実践する

投資でお金を増やしたい場合は、目的や目標がどんなものであっても将来のために使いたい資金なので、できるだけ失敗は避けたい資金になります。そこで実践するのは、失敗する確率が少ない手堅い資産形成の投資です。

この資産形成としての投資は、東京2020大会のオリンピックの野球で金メダルを獲得した野球日本代表の試合の仕方にも共通しています。

野球は今までもWBCなど国際大会での優勝が数多くあります。野球の場合、アメリカなど日本と同等かそれ以上に力があると感じられる国もあります。その中でどうして何回も日本が優勝できたかいといえば、勝つ野球ではなく負けない野球を実践したことが挙げられます。具体的には、攻撃よりも守備を重視した野球、いわゆる、スモールベースボールです。

攻撃は計算ができませんが、守備なら計算できます。投資も同じです。具体的には、低コストでの長期・積立・分散投資の実践です。詳細は過去の記事もご参照ください。

投資でワクワクしたい方

投資でワクワクしたい場合は、そもそもの投資の目的が異なるため、投資の仕方が変わってきます。たいていの場合、値動きの大きい金融商品への投資の方がワクワクするという方が多いでしょう。

その場合、投資をして損失が出ることも少ないとはいえません。ただ、それも含めてワクワクできるのならば資産形成の投資と違って許容する余地はあります。言い換えれば、ワクワクするための投資はお金が増えなくてもいい投資、楽しむための投資ということができます。

損も許容する投資ですので、仮に全額がなくなってもダメージの少ない投資になるように余裕資金からの投資が大事になります。ワクワクするために生活を犠牲にしてしまっては本末転倒ですので、この投資は特に投資金額に注意を払う必要があります。

ワクワクしたいけれども損はしたくないという場合は投資以外にワクワクするものを見つけて、それをやってみるということも場合によっては必要かもしれません。

資産形成もワクワクもしたい方

中には、お金を手堅く増やしたいし、ワクワクした感情も味わいたいという人もいらっしゃるかもしれません。そういう方はどうしたらいいのでしょうか?

この場合に実践するのは、コア・サテライト戦略の投資です。具体的には投資としてメインを低コストの手堅い運用をして、サブで楽しむ投資を実践する形です。コア・サテライト戦略の詳細は他の記事もご参照ください。

まとめ

このように、投資をしたいという言葉の背後には様々な心理があります。投資に対して何を求めているかで投資の戦略も変わってきますので、ぜひこういった心理面にも着目してみてください。

ただお金を増やす手段をお伝えするのではなく、なぜ投資をしたいか、投資の目的はどんなものか、こういった点も丁寧にヒアリングすることでのアドバイスや情報提供を私は大事にしております。

ご相談は下記のボタンからお気軽にご連絡ください。

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