研修目的
管理職の職務としての部下育成とコーチングの必要性に気づき、コーチングスキルの基礎を知り、現場での活用イメージを掴むことで、部下育成をチームの成果・成長に繋げることができるようになることを目指します。
全体的な特徴
演習中心の現場活用を重視しています。現在、IT企業のリーダークラスの中堅社員、新任管理職、若手管理職の受講者で、少人数(10人未満)、なおかつオンライン形式で実施することが多いです。講師によるコーチング実演や受講者への演習へのフィードバックや質疑応答の時間も多めに確保した個別対応も大事にしています。
研修の時間および実施方法
半日(3~4時間)のオンライン研修が多いです。
もちろん、対面での実施やより短い時間、長い時間での実施も可能です。
他のコーチング研修との違い
講師が長々と話す研修ではなく、受講者による演習中心の構成です。講師はファシリテーションとフィードバックを中心に受講者に関わります。このような設計にすることで、実践的なコーチングスキルを習得できます。
また、コーチングの練習では現場のリアルな悩みをテーマに実施します。コーチングを受ける体験、オブザーバー体験からの学びを得ると同時に、他の受講者から受けるコーチングにより課題解決のヒントも見つかります。この点、講師も必要に応じてデモやコンサルティングを実施してフォローします。
コーチング研修の内容
1.コーチングとは
コーチングをなぜ受講者が学ぶ必要があるのか動機付けるパートです。
育成が難しいと感じている管理職に有効なこと、管理職の業務負荷が軽減になることなど、会社目線だけでなく受講者目線での必要性をお伝えします。そうすることで、受講者の参加意欲を向上させます。
第1章の特徴
受講者のコーチング学習のモチベーションを高めることで学習効果を増大させます。またコーチング学習でつまずきやすいポイントも事前に解説することで、確実な現場活用に繋げます。
詳細は、御社の業務内容や現場での課題感を踏まえ設計します。事前のヒアリングをさせていただいた上で、どのような内容であれば効果的なものになるか、個別にご提案させていただきます。(たいていは何かしらのワークを実施することが多いです)
なお、近時の傾向として「コーチングなんて意味ない」などコーチングにネガティブなイメージを持っている方も少なくありません。一方で、コーチングとティーチングの違いを理解せずにコーチングスキルを活用し、マネジメントでかえって機能しないことも様々な現場で起きています。
2.コーチングスキル基礎
コーチングスキルの全体像の解説、傾聴、質問、承認の3つのコーチングの基本スキルの解説および体験ワークを実施することで、コーチングスキルの理解を深めます。
第2章の特徴
ワークを取り入れることで各スキルを体験的に理解することができます。講師が各スキルを言葉で解説するだけでは、受講者の理解は十分に浸透しません。そこで、解説に加えワークでスキルのアウトプットをすることで、短時間で効果的なスキル習得を目指していきます。なお、IT企業の受講者様の場合、リモート特有のスキル活用ポイントやリモートハラスメントについても補足することが多いです。
3.コーチングスキル現場活用
コーチングの会話の流れとしてのGROWモデルの解説、具体的な会話例を活用したワークを実施することで、コーチング活用のイメージを具体化させます。加えて、GROWモデルに沿った講師によるコーチング実演や受講者同士でのコーチング実践等により、現場活用できる実践スキル獲得を目指します。
第3章の特徴
コーチングを現場活用できるスキルを徹底した演習を通じて獲得できます。そのために、演習では受講者のリアルな現場での課題をテーマに3人1組でコーチングを実践していただきます。コーチングをするだけでなく、コーチングを受ける、第三者目線で見るという複数視点で取り組むことで、効果的なスキルを習得できます。講師としても各受講者の演習にフィードバックを実施したり、デモを実践するなどして、学習効果の促進をしていきます。
まとめ
ここまでの内容を振り返り、現場での実践目標を各受講者で発表していきます。自ら宣言することで現場での実践意欲を高めていきます。
第4章の特徴
目標が曖昧であれば講師からフィードバックしてより実践的なアクションプランに繋がるように指導します。また、質疑応答の時間を設けることで現場にて実践する上での疑問も解消できます。カリキュラムによっては当該章の時間を長めに確保して部下育成や1on1の実践に関するグループコンサルの時間にしていただくことも可能です。
コーチング研修の感想
・講師の実例や同業他社のコーチング実践例の紹介がとても参考になりました。
・質疑応答にて様々な質問をすることで、マネジメントの疑問を解消することができました。
・講師からのフィードバックで、部下との接し方の自分の悪い癖に気がつくことができました。全く自分では気がつかなかったので、盲点を突かれた感覚でした。
・コーチング実践を繰り返すことで、現場でどのようにコーチングを実践したらよいかイメージがつきました。早速明日から実践してみます!
講師プロフィール
佐藤彰コーチングFP事務所代表。日興コーディアル証券(現SMBC日興証券)、One Tap BUY(現PayPay証券)を経て現職。証券会社は人材育成およびコンプライアンス部門に従事。米国のコーチ養成機関の日本支部にてコーチ資格を取得。コーチングを生かした社員育成および指導を実践した結果、SMBC日興証券在籍時に全国100店舗超ある中で支店表彰を受賞。
現在は金融、若手育成、コーチング・1on1を中心とした研修業務、個人相談業務を中心に活動。IT企業の新人育成や管理職育成の長期プロジェクトにも参画経験あり。研修では双方向性のある進行や個別対応を重視。組織内での役割を果たしつつ自分らしく生き生きと働くことのできる人材育成をミッションとして日々自己研鑽に励んでいる。コロナ禍で「テレワーク1年目上司のためのリモートマネジメント術を出版。
コーチング研修の実施までのフロー
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